世界情勢と株価変動

日々の世界情勢と株価変動について考察

 消え逝くロシアと国連常任理事国の権威


 消え逝くロシアと国連常任理事国の権威

 


 ロイターの伝えるところでは、ウクライナ東部ルガンスク州のガイダイ知事が8日、要衝セベロドネツクの大部分をロシア軍が押さえ、抵抗を続けてきたウクライナ軍が市周辺に撤退したと明らかにした。

 ウクライナ側は先週の反撃で市の一部を奪還していたが、再びロシア軍の手に落ちた。


 ガイダイ氏はニュースサイト「RBCウクライナ」に対し「ウクライナ軍は再び市周辺のみを制圧するに至った。ただ、戦闘はまだ続いている」と述べた。


 知事はまた、ウクライナ軍はドネツ川を挟んだ対岸の都市リシチャンスクを引き続き完全掌握しているが、ロシア軍は市内の住宅用建物を破壊しているとネット上に投稿した。


 ウクライナ国防省によると、セベロドネツクの一部でロシア軍はウクライナ側の10倍の装備を持っている。

 ウクライナは東部の防衛線がロシア軍により突破される可能性があるとして、西側諸国に武器の輸送を加速するよう求めている。

 

 ウクライナのゼレンスキー大統領は「われわれは拠点を防衛し、敵に重大な損害を与えている。非常に激しい戦闘で、恐らくこの戦争で最も厳しい戦いの1つだ」と述べた。


 その上で、ドネツク、ルガンスク両州から成るドンバス地方の命運はセベロドネツクにかかっていると語った。


 ロイターは地上戦の状況を独自に確認できていない。


 ロシア軍は、ドンバスにあるウクライナ軍拠点の包囲を狙って激しい地上戦を展開している。


 一方、ウクライナ第2の都市である東部ハリコフでは、住民が前日の砲撃による破片を清掃する姿が見られた。

 ウクライナ軍は先月、同市からロシア軍を撤退させたが、散発的な砲撃が続いている。


 中国中央テレビ(CCTV)は、7日遅くに同市内のショッピングモールがミサイル攻撃を受ける映像を報じた。

 ドローンで撮影された映像では、モールが入る大型ビルの屋根に大きな穴が開いているのが映された。





 こうした記事を一見すると、ウクライナの事が心配になってくるが、然し乍ら良く良く考えると、これはウクライナ東部に限ったことで、ウクライナ全土に関する話ではない。

 

 確かに心配ではあるが、だだ、少し前に心配していたように、ジョージアやフィンランドに迄火の粉が飛ぶ事は無いだろう。


 無論、火力ではロシアがウクライナを上回ってはいるが、それもウクライナ東部に限った話であり、そこから想像するに、最早ロシアは今以上に戦闘地域を拡大する余裕などは無いように思う。


 東部に戦力を集中させているのは、そうした事の証左と言えよう。

 



 またニューヨークの共同通信によると、国連総会(193カ国)は8日、安全保障理事会(15カ国)で拒否権を行使した常任理事国に理由説明を求める初めての会合を開いたとのこと。

 5月に北朝鮮への制裁決議案を否決した中国とロシアは、制裁強化で問題の解決は導けないとして拒否権行使を正当化したのである。


 安保理改革の一環として導入された新制度だが、5常任理事国・米英仏中ロの特権である拒否権の抑止に繋がるかは不透明だと言う。


 説明を求める総会決議が4月に採択された後、最初に否決された安保理の北朝鮮決議案が初の適用例となった。

 国連総会の場で説明の機会を設けることで、拒否権行使の説明責任と透明性の向上を狙うのだそう。




 それにしても国連の無力である。


 いったい国連とは、何の為に在るのか?

 

 いったい国連とは、誰の為に在るのか?


 いっそ失くしてしまってはどうか。




 また、AFPBB Newsは、ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相が8日、訪問中のトルコで開いた記者会見で、突然立ち上がったウクライナ人記者から厳しい質問を浴びせられる場面があったと報じた。


 ラブロフ氏は、トルコのメブリュト・チャブシオール(Mevlut Cavusoglu)外相と会談し、ロシアによる海上封鎖のために行き場を失っている小麦などのウクライナ産穀類の輸出に向けた安全回廊の設置について議論。

 会談後に共同記者会見を開いた。


 トルコ・イスタンブール駐在のウクライナ公共テレビ局記者ムスリム・ウメロフ(Muslim Umerov)さんは会見で何度も質問しようと試みたが、機会が与えられなかった。

 そこで終了間際に立ち上がり、「私はウクライナの公共テレビ局の者だ。絶対に質問したい」とラブロフ氏に直訴。

 「穀物以外に、ウクライナから何を盗み、誰に売ったのか?」と質問した。


 それまでの会見では慎重なやりとりをしていたラブロフ氏は当初、当惑した様子を見せたが、返答時には微笑んで「あなた方ウクライナ人は自分が何を盗めるかをいつも気にしていて、他の皆も同じ考えだと思い込んでいる」と応戦。

 「われわれの目標は明らかで、ネオナチ(Neo-Nazi)政権の圧政から人々を救いたいのだ」などと言明した。


 会見後、AFPの取材に応じたウメロフさんは、質疑応答の間ずっと挙手していたが指名されず、進行担当者が自分に質問の機会を与えるつもりがないことに気付いたため、行動に出たと説明。

 「ウクライナ全土がこの質問への答えを期待しているため、会見の場を乱すリスクを取った」と述べたと言う。


【翻訳編集】 AFPBB News


 


 と、こうした報道からも、ラブロフ(Sergei Lavrov)外相とウクライナのウメロフ記者との遣り取りの方が、国連の会合よりずっと世界の注目を集めている事が分かる。


 それにしても、ラブロフ外相も、彼の母国であるロシアも、或いはまた国連の地位も、何れ消え逝く運命と言う点では同じか。

 

 何とも悲しい。



 

 そんななか、日経電子版では、9日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に5日続伸し、前日比12円24銭(0.04%)高の2万8246円53銭で終えたと報じた。

 3月29日(2万8252円)以来の高値水準。

 外国為替市場の円安・ドル高を受け、輸出採算の改善期待から関連銘柄に買いが入った。

 もっとも、足元で相場の上昇が続いており、短期的な過熱感も意識された。利益確定目的の売りも出やすく、日経平均の上値は重かった。

 円相場は一時1ドル=134円台まで円安・ドル高が進んだ。

 中国経済の活動再開による企業収益の回復期待が根強く、自動車株や機械株などが買われた。

 原油高を手掛かりに資源関連株も高かった。

 午後に日経平均は一時2万8389円と、取引時間中としては1月18日以来約5カ月ぶりの水準に上げた。

 りそなアセットマネジメントの戸田浩司シニア・ファンド・マネージャーは「ロシアのウクライナ侵攻による影響が欧米の企業よりも相対的に小さいとの見方も日本株の押し上げにつながっている」とみていた。

 ただ、上値では利益確定売りが出た。

 米長期金利の高止まりから半導体関連株などグロース(成長)株が売られ、相場の上値を抑えた。


 

 と、昨日から日経平均は28000円代に突入し、ほぼ円安だけを頼りに続伸している。

 

 そして、昨日漸くダブルインバースの株価が360円代に突入。


 公約通り資金の8%を367円で買い付けた。


 明日も日経平均が続伸したら、押し目買いをするし、利益の出ている現物保有の個別銘柄を総て一旦売却し、資金の7割に到る迄少しずつダブルインバースを買い増すつもり。


 7月以降は、デイトレードのみに専念し、日を跨ぐトレードはスイングトレードでさえ、秋口くらいまでは中止する予定。


 ここに来て漸く、ウクライナの勝利を祝す前祝い相場宜しく、日経平均は久しぶりに28000円を取り戻す寸前までに迫ったが、その後は中国経済の失速の可能性に鑑み、私は株価の急落を予測するものである。


 何よりロシアのような犯罪国家や、中国のようはジェノサイド国家の好景気を、想像したくはないのである。





 これも繰り返しになるが、日経平均が28000円を取り戻し、株を買え、買え、と、大手証券が個人投資家を煽り始めた今、私は動き出すのである。


 機関投資家が個人投資家の高値掴みを見届けたら、その高値に空売りを仕掛けて来るだろう筈で、そこを見逃さずに動く。


 証券会社と機関投資家は、個人が損をした分で肥え太ると言う点では、一蓮托生なのであるとは、先日も書いた通り。


 今後、株価が上昇すればするほど、機関投資家の空売り残高を注視していくつもりだ。


 加えて、モルガンや野村など大手が売り方に回り出したら、私は日経ダブルインバース(弱気ETF)の資産のうちの割合を増やす予定。


 今後は日々ナンピンを入れて買い増す。


 さて、そうした相場が到来するのか?


 相場の一寸先は、神のみぞ知るところ。 




 追伸・


 「5月に売れ」が「6月に売れ」になったお詫びに伝えた、個別銘柄情報の3189・anapだが、昨日サラ場で425円にて売却。

 お陰様で前週水曜日に373円で買ったところから、52円幅(13.9%)上昇した。

 

 欲張らずに一旦利確した。


 今後再び上昇するかもだが、その時は再び上値で買って更に上値で売り抜けるつもり。




 この株価予測は、先日も伝えたが、私には敬愛するデイトレーダーが二人居て、その二人は全く違う銘柄を推奨するのだが、極々希に二人共に同じ銘柄を買って負ける事があり、そうした銘柄は1~2カ月後に高騰することがある、と、したことによるものである。


 つまり優秀ではあるが、二人共に高騰すると予測した時期が早過ぎたのである。


 それが3189・anapと、前回もお伝えした。


 女性衣料販売の会社であるが、先月その二人のトレーダーが好決算を予測し、決算跨ぎをした結果、見事に株価は下落。


 二人共に悔しい思いをしていた。


 ところが同銘柄の株価はこのところ上昇基調にあり、これまた私の敬愛するトレーダーの言葉で、「株と言うのは誰しも安いところを買おうとするが、買うのは株価が上がり始めてからで良い」、と、言うのがあり、スイングで同銘柄をトレードする頃合いだったのである。


 また、機関投資家の売りが一巡し、信用売り残が急激に減少していて、加えて新たな信用売りがまったくなく、売り圧力が非常に乏しい為、その時期は僅かな出来高だったが、上昇し易くなっていたのだ


 で、私はその日、引け間際373円で買ったと言う訳である。




 それから、あともう一銘柄あるので、「5月に売れ」が「6月に売れ」になったお詫びに、重ねてお伝えするとした、企業マーケティングをしている会社で、CX(顧客体験)プラットフォームの「KARTE」を開発、運営しているIT企業の、4165・プレイドであるが、今日は値を戻したが、昨日は反落したので未だエントリーせず。


 焦らずに、明日、明後日、と、始値と引け値をチェックし、高値引けが少なくとも2~3日続いたことを確認してから、買って戴きたい、と、した事を忘れないで戴きたい、


 この銘柄も、先月二人の優秀なデイトレーダーとも、株価下落後の反発を予測するも、不発。


 それと言うのも、モルガンが売り方に回り、数日前迄信用売り残がずっと増加を続けていたのだから、何をか言わんやだとした。


 どうやら個人の投げ売りを拾っていたモルガンが、買い方に回ったようなのであるとしたが、昨日チェックすると一気に信用買い残が減少していたので、昨日の下げは信用買い取引決済の売り圧力だったかと取るべきか?


 25日移動平均線が715円なので、少々株価が上がって、500円代後半になってから買っても遅くはない。


 700円手前まで戻すイメージで、スウィング取引(数日から数週間)で、と、した通り、明日も大引けで高値引けで続伸したら、引け間際に買い付けるつもり。


 但し、反落したら再度見送る。




 で、それから、あと、もう二銘柄。


 先ずは、1447・IT book であるが、今迄大口の資金が入らずに低迷。


 このところ出来高も上昇し、また、信用買い残の決済売りをも吸収し、今日も続伸。


 ほぼ、現物取引の買いで株価は上昇した。


 これも4165・プレイド同様、明日も大引けで高値引けで続伸したら、引け間際に買い付けるつもり。


 大幅上昇なら見送るかもだが、上昇しても500円代なら買い付ける。


 無論、反落したら見送る。




 また、あともう一銘柄は、今週は監視で、出来高と株価、その両方が上昇して来たら、来週以降に買い付けたい。


 創薬ベンチャーの、4594・ブライトパス・バイオである。


 この銘柄については、来週にまたコメントするとしよう。




 ただ、仮にこれら銘柄の株価が上がらなくても、株式投資は自己責任でお願いする。


 苦情は受け付けませんので、あしからず。





 それと、もう一つ。


 私の敬愛する米国の著名投資家カール・アイカーンの言葉。


「AIを研究して金持ちになる人がいる。私は人間生来の愚かさを研究して金を稼ぐ」


 私はこの言葉を胸に、日々精進している。





 何よりも、ウクライナに恒久の平和を。


 そして、ウクライナに栄光あれ! 



追い詰められたロシアと、忍び寄る人民元安の脅威